我が家にある幸福の木(ドラセナ・マッサンゲアナ)ですが、先日きれいな花を咲かせてくれました。
花が咲くのはとても珍しいことようで、数年から十数年に1度のようです。
花を咲かせる方法は冬越しの環境や株の栄養状態が関係しているようですが、どうやったら花が咲くのかはよくわかっていないようです。
今回は奇跡的にも花を咲かせることができたので
- 花はどのように成長していくのか
- 花の処置方法
- 花が咲いた後の株の状態
この3つのことについて紹介します。
もし、幸福の木(ドラセナ・マッサンゲアナ)に花が咲いた時の参考にして頂けたらと思います。
花の成長記録
はじめに幸福の木(ドラセナ・マッサンゲアナ)の花がどのように成長していくのかを観察してみました。
花芽を発見
(観察開始)
土が乾いてきたので水やりをしようとしたところ、見慣れないものが出ていることに気が付きました。
「なんだろ これ?」
と思いながらよく見てみると、どうやら花芽のようです。
いつの間にか花芽の大きさは直径3cmぐらいまで成長していて、縦にまっすぐ伸びています。
これから花が咲くのを見られるのかと思うと、とても嬉しい気持ちになりました。
花芽が伸びる
(観察開始から7日が経過)
「花芽」が開き、茎もだいぶ伸びてきました。
茎の長さはだいたい10cmぐらいまで成長しています。
つぼみもハッキリと見えるようになってきました。
葉はつぼみを下から包みこむように被さっており、葉の下側からは何やら透明な液体が出ています。
これは樹液のようです。
触るとベトベトしていて透明な「のり」みたいな感じです。
グングン成長
(観察開始から14日が経過)
観察開始から2週間が過ぎて、茎はさらに伸びて長さは20cmぐらいになりました。
重みのせいなのか、右側に傾き始めています。
つぼみを包み込んでいた葉は役目を終えるかのように枯れ始め、つぼみがむき出しになってきました。
枯れた葉の下側からは、相変わらず樹液が出ていて、茎がベトベトになっています。
花らしくなってきた
(観察開始から21日が経過)
観察開始から3週間が経ち、茎はさほど伸びなくなりました。
つぼみの先端は1cmぐらいに伸びて、だんだんと花らしくなってきました。
茎には相変わらず樹液が出ていますが、拭きとってしまっても良いのか解らなかったので、自然のままの方が良いと思いそのままにすることにしました。
花が少し黒っぽくなる
(観察開始から24日が経過)
観察開始から24日が過ぎた頃、花全体が少し黒ずんでいることに気が付きました。
伸びた茎も、かなり右側に傾いています。
「このまま枯れてしまうのではないか」と心配になりましたが、どうすることもできないのでこのまま見守ることにしました。
ついに花が咲きました!
(観察開始から26日が経過)
観察開始から26日目の朝の時点では、それほど変化がなかったのですが、仕事が終わって帰宅し部屋を開けた瞬間に強烈な香りがすることに気付きました。
花をみてみると、見事に咲いてくれました。
花が開いているのは、まだ全体の半分ぐらいですが、フレグランス系の強烈な香りが部屋中に広がっています。
元の姿に戻る
(観察開始から27日が経過)
翌朝になると、昨日、咲いていた花は、何事もなかったかのように閉じていました。
強烈なフレグランス系の香りも無くなっています。
どうやら花が咲いている時にしか香らないようです。
これも花の特徴なのかもしれませんね。
夕方になるとまた花が開き、フレグランス系の強烈な香りが部屋中に広がっています。
花が満開になりました
(観察開始から28日が経過)
朝になると花は閉じていましたが、仕事から帰宅すると一段と花が開いていてほぼ満開になりました。
丸いボンボンのように花が開いていて、香りも一段と強く感じます。
あと何日、花が咲いている姿を見られるのか、なぜかそんな事を考えてしまいました。
花が枯れはじめる
(観察開始から30日が経過)
朝方に花が閉じ、夕方には花が咲くを繰り返していましたが、花をよく見てみると枯れはじめていることが分かりました。
どうやら、花の終わりの時が近づいてきているようです。
夕方になって花が咲いているのを見ると、最後の一踏ん張りで一生懸命、花が咲いているように見えました。
床には枯れた花がポロポロ落ちています。
咲いている部分と枯れている部分がはっきりと解るので、終わりを迎えることに名残惜しい気持ちです。
あと数日で花はすべて枯れてしまうと思いますが、花の開花期間は5日~7日ぐらいかと思います。
本当は最後の最後まで花が咲いている姿を見届けてあげたかったのですが、あまり長引かせるのも株が弱ってしまうのではないかと心配になってしまったので、観察は今日で最後にしようと思います。
花の成長記録はここでおしまいですが、このあとは花が咲いた後の処置についてです。
花が咲いた後の処置
調べてみてわかったことですが幸福の木(ドラセナ・マッサンゲアナ)は、花を咲かせると株の栄養がかなり取られてしまうようです。
そのため株が枯れてしまう可能性もあるようですが、花が咲いた後はしっかりとケアをすれば大丈夫です。
花の処置方法
花が咲いた後の処置方法については、花が咲いていた茎の根本から切ってしまうことが、一番多く挙がっています。
これが最善の方法なのかは解りませんが、他に方法がなかったので根元から切りました。
一般的な剪定用のハサミを使用しましたが、念のため切る前にハサミを消毒しました。
切り口は水みずしく、花に栄養がいきわたっていたことが想像できます。
奇麗な花をさかせてくれたことに「ありがとう」と伝えたいです。
花を切り取った後の株のケア
花を咲かせた後の株は栄養が失われ弱ってしまうようなので頑張ったご褒美に「栄養ドリンク」を1本プレゼントしました。
置き場所は、風通しがよい明るい窓際に置いています。
普段は午前中に日光浴をさせていますが、最近は雨が多いので植物用のライトを当てて光合成を促しています。
水やりについてはハイポネックスの原液を500倍に薄めた物を、土が乾いたらたっぷりと与えています。
光合成と肥料を与えながらしばらくは、株の状態変化に注意しながら見守っていく必要があるかと思います。
その後の株の状態
2022年6月28日
花を切り取ってから約2ヶ月が経過しましたが、新芽が出てきました。
株の状態も変わることなく、とても元気そうです。
本当に良かったです。
植物用のライトとハイポネックスのおかげです。
花が咲いて幸福になる
今回は幸福の木(ドラセナ・マッサンゲアナ)の花の成長記録や処置方法、花が咲いた後の株の状態について紹介いたしました。
本来なら花芽を見つけた時点で切り取ってしまうことが株を守るための最善の処置になるようですが、花を見たことがない方にとっては、花が咲いている姿を1度は見てみたい方も多いかと思います。
香りについても、どんな香りがするのか、どれぐらい強烈な香りなのか。
1度は体験してみたいですよね。
もし、花を咲かせることができたら楽しんで頂きたいと思います。
花を咲かせることで株が弱ってしまう可能性もありますが、今回紹介したようにしっかりとケアをしてあげればダメにはならないと思います。
普段から状態を見てやって、元気に育っていく姿を見ればきっと幸福を運んできてくれると思います。
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